(1) 銅鐸って何だろう?

銅鐸の形を見るとなんとも奇妙な格好をした鐘というイメージである。 後期のものほど大きい上に装飾が細かく施されていて厳かな感じを受ける。 まさに宝物といったところである。 また絵文字を示唆するような線画の刻まれたものもある(下図)。 銅鐸を全般的に眺めると、上のほうがつぼまっていて、下方、すなわち裾という部分に向かって広がって行く、中が空洞の鐘様の青銅器である。 クリックすると拡大画像を見られます
クリックすると拡大画像を見られます
桜ヶ丘5号銅鐸B面

横断面は扁円筒形(紡鐘形)である。 本体の上面は平らになっていて、「舞」と呼ぶ。 この名称は平らな舞台のようなイメージから生まれたのであろうか。 その扁円の長径上に鈕という“とっ手”が板状に立ち上がっている。

次へ